2012年9月6日木曜日

TCJF 2012 と カルロス・ガーネット


来る9/29(土)に開催されるTokyo Crossover/Jazz Festival 2012

自分も有り難い事に毎年参加させていただいている、国内唯一のクラブ・ジャズ&クロスオーバー・ミュージックの祭典。
毎年豪華なゲストがラインナップを飾るゴージャスなイベントなんですが、今年の目玉はカ、カ、カルロス・ガーネット!?うっそ〜〜〜?!


沖野修也氏による奇跡のブッキングの軌跡は「沖野修也オフィシャルブログ」通称「ブロ」で是非ご確認を。


で、自分とカルロス・ガーネット(Carlos Garnett)の出会いはというと1992年か1993年。
東北沢の名レコードショップ「エボニーサウンズ」にて。

当時ハマっていた、Gary Bartz NTU Troop『Singerella』のクレジットで見つけたハワード・キングというドラマーが気になって仕方がなく、彼が参加したレコードを探し求め、宇田川町〜桜ヶ丘〜西新宿〜桜上水〜下北沢と都内を徘徊し、結局エボニーで出会ったのがガーネットの3rdアルバム『LET THIS MELODY RING ON』でした。









ハワード・キング(Howard King)は1955年NY生まれ。'72年頃からNTU TROOPに加わり、その後ずっとバーツの作品に参加。同時期にNTU TROOPに参加していたキーボードのヒューバート・イーヴス(Hubert Eaves)や、マイルス・バンド出身のジェームズ・エムトゥーメ (James Mtume)と共に、1978年に"Juicy Fruit"でお馴染みのエムトゥーメを結成。その後キングとイーヴスはエムトゥーメを脱退(Juicy Fruit前)し、D-Trainを結成するなどブラコン界での成功を収めます。
ワザと欠けたシンバルを使用するなど、なかなか研究熱心なミュージシャンだったようです。






この辺りのNYジャズメンの人脈は、1970年代のガーネット、バーツ、コナーズの諸作を中心に、キング、イーヴス、エムトゥーメら、後のブラコン勢となる若手も巻き込んで多くの作品を残しています。

discogで検索した範疇のみですが、参考までに前述6名のうち3名以上が参加したアルバムをリスティングしてみました。エムトゥーメのメンバーでベースのレジー・ルーカス(Reggie Lucas)辺りも入れるともっと大きなリストになりますね。

しかしどうです?この(便宜上使いますが)スピリチュアルな匂いのするジャズ・ファンク作品群。レアグルーヴ系のDJはフェイヴァリットですよね?こう、'74年辺りからググーッとソウル側にシフトしてゆく感じが。。。流れが変化するプロセスこそクロスオーヴァーです。マイルス(源流)からブラコン(大河)へ。


1972 Mtume Umoja Ensemble ‎– Alkebu-Lan Mtume, Bartz, Garnett
1972 Norman Connors ‎– Dance Of Magic Connors, Garnett, Bartz
1973 Gary Bartz NTU Troop ‎– I've Known Rivers And Other Bodies Bartz, King, Eaves
1973 Gary Bartz NTU Troop ‎– Follow, The Medicine Man Bartz, King, Eaves
1973 Norman Connors ‎– Dark Of Light Connors, Garnett, Bartz
1974 Carlos Garnett ‎– Black Love Garnett, Connors, Mtume
1974 Carlos Garnett ‎– Journey To Enlightenment Garnett, King, Eaves
1974 Ntu With Gary Bartz ‎– Singerella A Ghetto Fairy Tale Bartz, King, Eaves
1974 Norman Connors ‎– Love From The Sun Connors, Garnett, Bartz
1974 Norman Connors ‎– Slew Foot Connors, Garnett, Bartz, Eaves
1975 Carlos Garnett ‎– Let This Melody Ring On Garnett, King, Eaves
1975 Gary Bartz ‎– The Shadow Do Bartz, King, Eaves, Mtume
1975 Norman Connors ‎– Saturday Night Special Connors, Garnett, Bartz
1976 Norman Connors ‎– You Are My Starship Connors, Bartz, Eaves
1977 Gary Bartz ‎– Music Is My Sanctuary Bartz, King, Mtume
1977 Vitamin E ‎– Sharing Connors, Eaves, Mtume
1979 Hubert Eaves ‎– Esoteric Funk Eaves, King, Mtume


そうそう、日本制作の Harry Whitaker『Black Reanissanse』(1976)でキングがドラムを、中村照夫『Unicorn』(1973)収録の"Umma Be Me"でイーヴスがエレピを演奏していたり(作曲もイーヴス)と、ちょっとイイ話にも事欠きませんよ。







ちなみに沖野氏がヘヴィプレイする、コナーズ制作のアクエリアン・ドリーム(Aquarian Dream)の作品にも、バーツやエムトゥーメ、ルーカスが参加していたりして、間接的に繋がるガーネットとの縁が必然に思えてくる。

あ、ここはちょっと浪漫的過ぎるか(笑)


とにかく、そんなお世話になりっぱなしのカルロス・ガーネットさんの演奏を生で体験できるなんて想像もしてなかったですね。いまからドキドキです!





最後は宣伝で締めくくりますが、是非「Tokyo Crossover/Jazz Festival 2012」へ!
生のカルロス・ガーネット=「生カル」が待ってますよ!